メキシコは今、100年に一度のビジネスチャンス

初めて僕がメキシコの地に降り立ったのは、2008年の夏でした。アメリカ合衆国のヨセミテ国立公園内にあるピザ屋で働いた後、サンフランシスコから南下し、2週間の旅に明け暮れていた20歳の僕。ロサンゼルスの活気、東京さえ知らない僕にとって刺激的だったラスベガス、美しい海に心奪われたサンタバーバラ。初めての海外旅行に心踊らせて、僕はサンディエゴに訪れた後、バスに揺られてメキシコのティワナに日帰りで遊びにいきました。

出典: http://park.looktour.net/national-park-guide/ヨセミテ国立公園の見どころ・楽しみ方/

ティワナは今まで見て来たアメリカ西海岸の街並みとは違って、草臥れた、どこか世紀末を感じる空気感を纏っていました。洗練された、平和を感じるアメリカとの大きな差。この訪問を通じて、メキシコに対していい印象なんて全く持ってなかったんですが、卒業旅行で2011・2012年にキューバ・メキシコに訪れた際に、メキシコの魅力にとりつかれました。美しい海が広がるカンクン、古き良きアステカの伝統と美味しい食事に触れ合ったオアハカ、そして僕が今メキシコの拠点としているグアナファトの街並み。

大学を卒業した後、双日で働き始めた僕は、中南米関連の仕事を希望し、晴れて自動車部の中南米担当となりました。メキシコは担当国ではなかったのですが、新聞やニュースレターなどで「○x商事、メキシコのグアナファト州へ進出」というメキシコ進出関連の記事を日々眺めていました。
 

 

「あの美しいグアナファト市の近辺で、日系企業が急激に進出している・・」
 
中南米を舞台に、起業したいと学生時代から思っていた僕は、迷わずメキシコで事業を立ち上げるんだ!と意気込んで、2014年に会社を退職し、メキシコへ飛びました。人脈も資金も、何もなかった起業家としてのスタート。むしろ商社マンとして上京した当初、羽目を外して夜遊び代の補充をした借金が残っていたので、マイナスからのスタートだったことを覚えています(苦笑)。
 

 

それから約3年。有難いことに、先日は東京経済大学で「グローバル・マーケティング論」、事業構想大学大学院にて「北米進出セミナー」の講師としてお声掛け頂き、今年は幾つか自治体での講演も決まっています。起業当初は、その無鉄砲さを評価されて、高校や中学校で講演することもありましたが、専門性が高まってきたことと実績を積み上げてこれたことで、メキシコ、海外に関する講演の機会を頂くようになってきました。

 

 

僭越ながら、講演会@名古屋高校・中学

僭越ながらpart2., 事業構想大学でメキシコセミナー

 
ちなみに、日本のテレビでメキシコが取り上げられるのは、大抵「マフィア」「サボテン」「麻薬」ばかりで危険なイメージが植え付けられるのだが(ドンタコスのCMのせいだと僕は思っています 笑)、

 

 
 
 
メキシコは今、世界で類を見ない勢いで日系企業が進出しています。サッカーの日本代表、本田圭佑選手もメキシコのパチューカへこの夏移籍し、日本でも大ヒットした映画「この世界の片隅に」でも声優の”のん”こと能年玲奈さんが2017年2月にグアナファトへ来られるなど、日系企業の急激な進出に加え、注目が非常に高まっています。タイトルにある通り、まさに”100年に一度”と言わんばかりのチャンスと勢いが、メキシコにはあるんだということを、具体的に紹介したいと思います。

 

 
日系企業の進出数は10年で二倍以上に増加
 
2010年の時点では500社に満たなかった在メキシコ日系企業数だが、2017年3月時点では1100社以上がメキシコに進出している。日本が誇る、世界のTOYOTAはグアナファト州に工場を建設しており、2019年にはカローラの生産を開始する。2017年現在、10,000人を超す日本人がメキシコ国内に在住しており、その人数は年々増加しており、成長カーブは非常に急激である。

 

 
メキシコの人口は1億3000万人
 

なぜメキシコへ日系企業が進出しているのか?安価な人件費、真面目に働く国民性(労働時間は世界一とのレポートもあり)、恵まれた立地、隣国との経済協定など、多くの理由が存在するので、多種多様ながら、単なる生産拠点としてだけではなく、各社が目をつけているのは、メキシコ国内の内需である。

 

 
“砂漠” “カウボーイ” “タコス” そんなイメージしかないとは思うが、メキシコには高層ビルが林立するようなエリアも存在し、オフィス街では高級スーツに身をまとって闊歩する姿も見受けられる。馬に跨り、カウボーイハットを被ったメキシコ人など、僕は未だ出会ったことがありません!(笑)。日本食レストランやお洒落な飲食店に入れば、身なりの良いメキシコ人が食事をしており、日本とは変わらない、もしくはそれ以上の単価を支払ってる光景に出くわします。

 

 
2037年まで人口ボーナスが続くと言われるメキシコでは、若者も多く、活気があります。若い世代が、経済成長を受け、彼らの消費額が増えていくと考えられる中、今後は機械メーカー以外の業種が進出すると思われます。数十年前の東南アジアのように。

 

 
それなのにベンチャー企業はほぼ皆無

 

 
東南アジアや勿論、今やアフリカに腰を据えて事業にチャレンジする起業家の方々や、広告代理店、食品業界、アニメーション業界なども海外進出に積極的なこのご時世。そんな中、メキシコは未だフロンティアです。僕がメキシコに来て約3年。この3年で新しくメキシコに来て商売を始めた方は、少なくとも若い世代ではいません。若くて40代の方々、メイン層は50代以上の方々がパワフルにビジネスをされています。

 

 
未だ成功してない僕が、未だ無名のベンチャーでしかないEncounter Japanが言うのも説得力がないのですが(だから2020年までに成功という名の花火ぶち上げます)、メキシコはチャンスに満ちています。大きな仕事の案件や政府系のお仕事をする機会も増えてまいりました。法人化して数年の弊社が、こうしてナショナルクライアントと呼ばれる方々と仕事出来るのも、突風が吹くメキシコならではのことだと思います。

 

 
それに加え、本田圭佑のメキシコ移籍やANAの日本・メキシコ直行便が始まるなど、今後は人も情報もモノも、より活発に交流が進んでいくと睨んでいます。

 

 
“世界中で縁を繋ぎ、縁を結ぶ” ことを理念に、Encounter Japanは立ち上がりましたが、2020年には「メキシコで最も存在感ある企業となる」ことも目標として掲げています。

 

 
僕が20代前半の頃に出会った中南米という世界。そして日本を離れて、より愛着の湧いた最高の国、日本。どちらの国にとっても役に立ちたいし、相互理解に繋げたいし、仕事を通じてメキシコの印象を変えたい。飲食店や宿泊施設、amigaというメキシコ情報サイトの運営、動画制作やグラフィックなど事業は多岐に渡りますが、僕たちはリアルだろうが、Webだろうが、社内外の人々を大切にして、縁を紡んでいくべきます。

 

 
結局、どれだけメキシコいいよ!遊ぶのも仕事するのも超いいよ!って言おうが、大衆の方々には響かない。世間という大海にはインパクトを与えられない。だから自分たちが仕事で成功して注目を浴びて、休みにはメキシコの各所で遊んで、魅力を伝えていく。

 

 
結局、背中で見せるしかないですね。澤穂希も言ってました。
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西側 赳史

西側 赳史

持ち味はモロッコの輪投げ屋生活で身につけた度胸と、本場ラテン仕込みのサルサ。株式会社Encounter JapanのCEOです。
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